肺の病気による胸の痛み≪胸膜炎・膿胸≫

“胸膜”には肺の表面を覆う“臓側胸膜”と、胸壁の内面や横隔膜の上面などを覆う“壁側胸膜”の2つがあって、この内側と外側の隙間にできた胸膜腔に胸水がたまった状態を“胸膜炎” と言います。

 

胸壁側の胸膜には感覚神経がありますが、肺の表面の胸膜には神経が分布していないために、“胸膜炎”に特有の鋭くて短い胸の痛みがある場合は胸壁側の胸膜に炎症が起こっていることが多いようです。

 

そして胸水がたまるに従って胸の圧迫感や息切れが現れますが、初期に現れていた胸の痛みは逆に軽くなってきます。

 

また、胸膜炎は単独で発症することは少なく、殆どの場合肺結核や肺がん、肺炎などが起こった時点で腫瘍や炎症が胸膜を刺激してしまうことによって“結核性胸膜炎”や“ガン性胸膜炎”となって発症することが多く、“結核性胸膜炎”の場合には抗結核剤の投与を、肺炎の場合には抗生在の投与を、“ガン性胸膜炎”の場合は胸腔内に抗がん剤を注入し、さらに胸水が多く溜まっていれば胸腔にチェストチューブという管を入れて取り除く処置も行われます。

 

 

別名を“化膿性胸膜炎”ともいう“膿胸”は、胸膜が炎症起こして膿状の液体がたまってしまうもので、胸腔手術を行ったり細菌性肺炎や肺化膿症、気管支拡張症などにかかった後で発熱や胸の痛みなどを伴って発症することが多い病気です。

 

“膿胸”は3か月未満の症状を急性膿胸、それ以上経過したものを慢性膿胸と分けられていますが、いずれも早急に膿の除去や胸腔内の洗浄、抗菌薬の投与が必要とされます。

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